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うつ病


女性ため息
誰でも悲しい出来事や大きな失敗や挫折がきっかけで、気分が落ち込んだり、やる気がまったくおきなくなったり、あるいは眠れなくなったりすることはありますが、多くの場合、数日で回復し、徐々に元気を取り戻していくものです。しかし、そのような心の状態が殆ど一日中、毎日、長期間続く場合、そしてそれがあまりにも苦しく、日常生活に支障をきたすような場合は、「うつ病」が疑われます。

うつ病では、気分の落ち込み、悲しみや空虚感、絶望感など精神面での抑うつが中心になりますが、多くの場合は、疲労感、食欲低下、頭痛、吐き気など、身体にもさまざまな症状が出てきます。

アメリカ精神医学会が作成している『精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM)』という手引書が、現在、うつ病の診断基準として世界中でもっとも広く用いられています。

具体的には

  ・ほとんど一日中、毎日、気分の落ち込み(無気力、悲しみ、絶望感など)が続く
  ・食事量は変わらないのに、体重の増減が著しい
  ・不眠または過眠
  ・動きが緩慢になり、口数が減る
  ・原因もなく疲労感がある
  ・自責の念が強くなる
  ・思考力、決断力、集中力が低下する
  ・自殺願望

などが上げられます。


うつ病の原因
職場のストレス
職場(学校)の人間関係や環境の変化などからくるストレスが、うつ病の原因となることは、最近ではよく知られています。一時的な強いストレスよりも、長時間にわたって続くストレスの方が心に悪影響を与えるとも言われています。このため、大きな出来事がなくても、長期間にわたり我慢し続けた結果、ある日突然、起き上がれなくなって、病気の発症に気づくこともあります。

また、薬剤性うつ病といって、薬がうつ病の原因になることもあります。アレルギー疾患や膠原病など多くの病気で使われるステロイドや、肝炎の治療などに用いられるインターフェロンも副作用として抑うつを起こす可能性があることがわかっています。このほか、降圧剤、経口避妊薬、鎮痛剤もうつ病との関係が指摘されています。

この他、更年期うつや産後うつ、冬季だけ発症する冬季うつなど、特殊なうつ病もあります。

うつ病の人の脳内では、ドーパミン(幸福感や意欲に関係)、セロトニン(気持ちの安定に関係)、ノルアドレナリン(覚醒、記憶や学習に関係)などの神経伝達物質や、脳細胞の新生にかかわるたんぱく質(BDNF)が不足していることがわかっていますが、なぜ、不足してしまうのかという、根本的な原因は解明されていません。


西洋医学的な治療方法
西洋薬
西洋医学的な治療方法としてもっとも一般的なのが、抗うつ剤です。

抗うつ剤には
・SSRI:セロトニンの再取り込みをブロックすることで、セロトニンの働きを強める
・SNRI:セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みをブロックすることで、セロトニンとノルアドレナリンの働きを強める
・NaSSA:セロトニンやノルアドレナリンのブレーキ役となっている特殊な受容体をブロックすることで、ノルアドレナリンやセロトニンの遊離量を増やす

などがあります。

セロトニンには気分の調節だけではなく、腸管運動を制御する働きもあるため、抗うつ剤を服用すると消化器系の副作用(吐き気、食欲不振、下痢や便秘など)が出ることがあります。また、一般的に、抗うつ薬は、作用より副作用の方が先に出ると言われています。

抗うつ剤を使った薬物療法の他には、認知行動療法、通電療法、磁気刺激療法などがあります。


うつ病と漢方
漢方薬
自殺願望があったり、日常生活が送れなかったりするほど重症なうつ病では、漢方薬だけで治療することはお薦めできない場合が多いですが、

・軽度な場合の治療
・抗うつ剤と併用することで、抗うつ剤の効果を高める。(結果として抗うつ剤の量を減らす)
・回復期に、抗うつ剤を減量していく段階での、代替として
・抗うつ剤の副作用を軽減させる

などの目的で、漢方薬を試してみる価値はあります。

中医学の世界では、うつ病のことを「鬱症」と呼び、古くからその原因や症状に合わせた治療が行われてきました。

中医学の鬱症には主に「肝気鬱血(かんきうっけつ)」と「心脾両虚(しんぴりょうきょ)」の2つのタイプがあります。

肝気鬱血タイプは、体内の「気」がスムーズに流れなくなってうっ滞した状態と考えます。その背景には肝・脾・心の3つの臓腑の失調があります。

肝気鬱血の基本処方としては、逍遥散や加味逍遙散などがありますが、腹痛や腹部の膨満感などの症状が特に強い場合は、開気丸や四逆散を用いることもあります。また胸が苦しくつかえるような症状がある場合は、半夏厚朴湯が効果的です。

心脾両虚タイプは心や脾の気血が不足している状態で、心脾顆粒、甘麦大棗湯、酸棗仁湯、などを使います。

この他、環境適応能力を高めるアダプトゲン作用を持つシベリア人参など、オリエンタルハーブも効果的です。

また、身体全体の気や血を補ったり、胃腸の状態を整えたりすることが根本的な改善につながると考えられる場合は、補中益気湯、麦味参顆粒、婦宝当帰膠、健脾散、健胃顆粒などの漢方薬を併用することもあります。




生活養生と食事
朝日を浴びる
メンタル疾患の治療と再発予防には、生活養生と食養生は不可欠です。

まず、十分な休養をとりましょう。
うつ病は、真面目な人、責任感の強い人に多いと言われています。自分の責任や目標をまっとうするために、ついつい無理をしたり我慢をしたりする傾向がありますが、今は、休養が何よりの治療であることを自覚し、ペースダウンを心がけましょう。

軽症の場合、あるいはある程度症状が落ち着いてきたら、生活リズムを整えることを心がけ、朝はできるだけ朝日を浴びるようにし、無理のない範囲で散歩や軽い運動などもやってみましょう。
夜は、スマフォやパソコンを使ったネット検索やSNSはできるだけ避け、心地よい音楽や香りを取り入れましょう。

また、心身の不調の背景に、食事の問題が隠れていることが少なくありません。食の豊かな時代にあって、十分すぎるほどの食事を摂っているように見えますが、実は、質的な栄養失調が見過ごされています。
特にうつ病の場合は、糖質過多、ミネラル不足(特に鉄分)、たんぱく質不足の傾向があります。

先にも述べましたように、うつ病の場合、神経伝達物質が少なくなっていることがわかっています。抗うつ剤は、少ない神経伝達物質を効率的に使うことを目的しているもので、量を増やす働きはありません。神経伝達物質を生成することができるのは、食べ物だけなのです。

神経伝達物質の原料はアミノ酸(タンパク質)です。また、アミノ酸から神経伝達物質を生成するのには、ビタミンBやマグネシウムなど、様々な栄養素が必要です。

また、鉄には血液を作る、酸素を全身に運搬する、神経伝達物質の分泌を促進する、などの働きがあります。このため、鉄が不足すると、疲れやすくなり、集中力も低下します。

さらに、脂質、たんぱく質、でんぷん質などがエネルギーになるためには、ビタミンB, C、鉄、マグネシウムなどが必要です。

一方、糖質は摂り過ぎると、血糖値が急激に上がり、インスリンが大量に分泌される結果、血糖値が下がり過ぎて低血糖になります。すると下がってしまった血糖値を上げるために、アドレナリンや副腎皮質ホルモンなどが分泌されます。これらのホルモンの合成のために、アミノ酸、ビタミンB、亜鉛、マグネシウムなどのミネラルがどんどん使われてしまい、不足してしまうのです。その結果、セロトニンやドーパミンなどの合成が間に合わなくなり、うつを生じやすくなります。

うつ病の予防や改善、再発予防のために、是非、食事も見直してみてください。






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